2009年02月26日

Java での開発の勉強をしてみる(4)

4つめ、コマンドラインからコンパイル&実行をしてみた。
http://blogs.wankuma.com/rudicast/archive/2009/02/26/168838.aspx

ソースコードが一ファイルだけだったら、コンパイル自体はさして面倒でもない。
でも、それ以前の設定ではまり込んだ。  
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2009年02月25日

Java での開発の勉強をしてみる(3)

本日三つ目。毎度おなじみの Hello world!
http://blogs.wankuma.com/rudicast/archive/2009/02/25/168788.aspx

Eclipse の使い方がなんとなくわかった。
カスタマイズ次第で何とかなるかも。
といいつつ、次は IDE を使わずにコンソールコンパイルに挑戦。  
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2009年02月25日

Java での開発の勉強をしてみる(2)

前回の続き。
http://blogs.wankuma.com/rudicast/archive/2009/02/25/168766.aspx

今回は Eclipse のインストールと日本語化。
Eclipse は解凍するだけでインストールできるので、すっげー楽。日本語化にはちょい手間取ったけど。  
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2009年02月25日

Java での開発の勉強をしてみる(1)

会社から Java の勉強をしろと言われたので「わんくま」にエントリあげました。まぁ、ノート代わりに。
http://blogs.wankuma.com/rudicast/archive/2009/02/25/168766.aspx

Java のダウンロードページって、何選べばいいのかわかんねぇよ(泣)
今回はとりあえず SDK のインストールまで。次回は Eclipse のインストールかな?  
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2008年08月15日

そうだ、京都に行こう

移転先に記事を上げました。
8月23日の予定についてです
http://blogs.wankuma.com/rudicast/archive/2008/08/15/153108.aspx

わんくま同盟の大阪勉強会に出た後、夜は京都でRikaTan誌のオフ会。  
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2008年07月15日

もっとも単純なカルボン酸

移転先に記事を上げました。
ギ酸という、アリが持っている酸についての話です。
http://blogs.wankuma.com/rudicast/archive/2008/07/14/148850.aspx

次世代燃料の切り札として水素が注目を浴びていますが、貯蔵の難しい物質でもあります。
ところがギ酸は、水素の貯蔵問題を一気に解決する可能性を秘めています。

またこの記事は、今月12日に移転先のプログラマーコミュニティ「わんくま同盟」の勉強会がありましたが、そのときに大間違いをかましてしまったため、そのお詫びも兼ねています。  
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2008年05月20日

暦の歴史

移転先に記事をあげました。
基本的に、以前こちらで書いたものの焼き直しです。
http://blogs.wankuma.com/rudicast/archive/2008/05/20/138445.aspx

現在のグレゴリオ暦は1582年に公布されましたが、それまでは紀元前45年に公布されたユリウス歴が使われていました。
そのユリウス歴にはすでに閏年が組み込まれていたといいますから、古代ローマ人の天体観測技術には舌を巻くばかりです。
  
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2008年05月18日

移転します

いろいろありまして、ブログを移転することにしました。
移転先は以下のとおりです。

超不定期雑記 [http://blogs.wankuma.com/rudicast/]


こちらは「わんくま同盟」というプログラマコミュニティが提供しているブログスペースでして、このコミュニティへの入会が許可されましたのでそちらに移行する次第です。

移転の動機はいろいろありますが、プログラマという身からするとわんくま同盟の方が有利だからというのがもっとも大きな理由です。
とはいえ、ネタはこちらと同じくサイエンス系が中心になると思いますが。
そのほか、プログラム関係も載せることになります。

しばらくこちらは残しておきますし、むこうに記事をあげるたびに、こちらにも誘導のエントリを作るつもりでいます。
が、こちらは適当な時期を見計らってフェードアウトしようかと思います。


ということで、今後とも超不定期雑記の方をよろしくお願いします。  
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2007年12月12日

元素戦略 (「化学」2007年12月号)

化学 2007年12月号(雑誌)
出版社:化学同人
価格:840円
ASIN: B000Y9XK04


「元素戦略」という言葉がありますが、ご存知でしょうか。
これは資源小国である日本にとって、今後の発展を占う重要なキーワードになるかもしれません。

この「元素戦略」について化学同人が発行している雑誌、「化学」 2007年12月号で特集が組まれていましたので、今回はそちらについてご紹介したいと思います。


最先端科学のみならず、現在の生活は希少金属によって支えられていると言っても過言ではありません。

たとえばハードディスク。
近年の大容量化には目を見はるばかりのハードディスクですが、それを実現した大きな要因に IBM が開発した「ピクシーダスト」という技術があります。
そして「ピクシーダスト」のキモとも言える材料が、白金に近い性質を持つルテニウムという希少金属です。

たとえば自家用車。
環境問題に対する意識に連動して、排ガス規制は年々厳しくなってきています。
この厳しい規制をクリアするための主役は、マフラーに取り付けられている触媒です。
そしてこの触媒には、白金、ロジウム、パラジウムといった貴金属や希少金属が使われています。


しかしこのような希少金属の鉱床はひどく偏って分布しており、地球上のごく一部の地域でしか産出できないという性質があります。
そして資源小国である日本では上記のような希少金属は商業的に成り立つほど産出しませんので、どうしても輸入に頼ることになります。
日本は世界最大の希少金属の消費国ですが、このように国際情勢に左右されやすい状況は非常に不安定であると言えます。

この状況を改善するには、希少金属を安価に入手できる材料で置き換えたり、さらなる有効活用を模索する必要があります。
これが「元素戦略」です。

2007年度より文部科学省と経済産業省、内閣府が足並みをそろえてこの「元素戦略」に取り組むことが決まり、文科省側で7つ、経産省側で5つの研究が採択されました。
もちろん採択から漏れたものも含めて、「元素戦略」的な研究が日本中で行われています。


日本の未来を救うかもしれない元素戦略プロジェクトですが、さらに野心的な取り組みとして「ユビキタス元素戦略」というものもあります。
これはあらゆる材料を、豊富で無害な元素だけを使って実現しようというものです。

地球の地殻には様々な元素が含まれていますが、当然、多い元素・少ない元素というものがあります。その中でも上位10位ぐらいまでで全ての材料を置き換えようというものですから、非常に野心的と言えるでしょう。
しかし「ユビキタス元素戦略」が実現した世界は、より安全な材料を、大量に、また安価に入手できるようになっているかもしれません。

参考

地殻中に多く含まれている元素の上位10種
  1. 酸素(O)
  2. ケイ素(Si)
  3. アルミニウム(Al)
  4. 鉄(Fe)
  5. カルシウム(Ca)
  6. ナトリウム(Na)
  7. カリウム(K)
  8. マグネシウム(Mg)
  9. 水素(H)
  10. チタン(Ti)

参考文献

  
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2007年11月27日

「はやぶさ」の動画が公開されています

JAXA から「祈り(音声注意)」という動画が公開されていますが、皆様はご覧になったでしょうか。
これは小惑星探査機「はやぶさ」が打ち上げられてから現在、そして今後の地球帰還までの一連のミッションがわかりやすく紹介されているものです。
これまでの宇宙ミッション動画と異なり、全編にわたってジャズの BGM が流れる物語風の音楽ビデオに仕上がっています。
しばしの間現実を忘れて、ゆったりと宇宙に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。


「はやぶさ」は2003年5月に打ち上げられた日本の探査機で、小惑星「イトカワ」に着陸し、そのサンプルを地球に持ち帰ることが目的です。
しかしその目的地はあまりにも遠く、宇宙ステーションや月に行くのとは比べものにならないほどの困難が待ち受けています。
その最大の難関は、何と言っても距離です。
「はやぶさ」が「イトカワ」に着陸したとき、地球からの距離はおよそ3億km、光ですら片道16分もかかる星の海の彼方にありました。

これだけ離れていると地球からの指示で逐一コントロールすることはできませんから、「はやぶさ」自身が状況を判断しなければなりません。
また、この超長距離を駆け抜けるだけの高性能なエンジンも必要です。
他にも、形すらわかっていない小惑星に着陸する方法など、様々なことも考えなければなりません。

これらは、いずれも世界初の試みばかりです。


まだ見ていないという方は、ぜひこの「祈り」をご覧ください。
特に、ハイライトである「イトカワ」着陸のシーンは圧巻です。

先述の通り、「はやぶさ」を逐一コントロールすることはできません。
この着陸は「はやぶさ」自身が考え、動いた結果です。
はるか 3億km 先の星の彼方で、日本の探査機はこれだけのことをやってのけました。

この内容は決して空想ではなく、「はやぶさ」のテレメトリデータに基づいて作成された、科学的に正確な描写です。
イオンエンジンの稼働数からスラスタの噴射に至るまで、全て事実です。


現在の「はやぶさ」は、姿勢制御用のリアクションホイール三つのうち二つが壊れ、残りの一つも限界に達しています。
充電池は一部が破損し、爆発の危険にさらされています。
スラスタは燃料が漏れ、使用不能に陥りました。
幸いにしてメインエンジンであるイオンエンジンは健在ですが、それとて設計寿命を遙かに超え、不調をきたしているものもあります。

でも、まだ「はやぶさ」は生きています。
地球に向かって、今も飛び続けています。

2010年6月、オーストラリアのウーメラ砂漠に「イトカワ」のサンプルを抱いたカプセルが無事降下することを祈っています。

参考文献

  
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2007年11月23日

人間の皮膚から万能細胞が作られました

山中伸弥 京都大学教授のグループは、様々な細胞に分化することのできる「万能細胞」の一種、iPS細胞(induced pluripotent stem cell: 人工多能性幹細胞)を人間の皮膚の細胞から作成しました。また、ジェームズ・トムソン 米ウィスコンシン大学教授のグループも山中教授とよく似た手法で人間のiPS細胞作成に成功しています。
この成果は再生医療に向けた大きな一歩と言えますが、どのようにすばらしい成果なのかを考えてみたいと思います。


動物の細胞は、どんな組織にでもなることができるわけではありません。ある細胞は、その種類の組織の細胞にしかなることができないのです。
しかし全ての細胞は、分裂元をたどっていくと受精卵に行き着きます。逆に言えば、受精卵はあらゆる種類の細胞になることができる「全能性」という性質を持っているのです。
従って、受精卵をうまく使えばあらゆる組織を作り出すことができるということになります。
このような発想の元に作成されたのがES細胞(embryonic stem cells: 胚性幹細胞)です。

しかし、ES細胞には大きな欠点があります。
ES細胞を作るには受精卵を壊さなければなりませんが、受精卵はいずれは個体になりうるものです。
それを壊すということはつまり、生命の芽を摘み取ってしまうことに他なりません。
このような倫理的な問題のため、特にヒトES細胞の作成については世界的に禁止、または厳しい規制が課せられています。

またES細胞から作った細胞を患者に移植した場合、拒絶反応が出る可能性があります。
理論上はES細胞からあらゆる種類の細胞を作ることができますが、その細胞はES細胞の元になった人のものです。
従ってその細胞を移植するということは、普通の臓器移植と同じようなものと考えられます。
これを回避する方法もありますが、こちらは女性から卵子を提供してもらわなければなりません。
受精前の状態ですので生命の芽を摘み取ることにはなりませんが、やはり別の倫理的な問題が発生します。


では受精卵以外の細胞、たとえば皮膚の細胞から「全能性」を持つ細胞を作り出すことができたとしたらどうでしょうか。
元々は患者自身の細胞ですから、そこから培養した細胞を移植しても拒絶反応は起こりません。また生命の芽を摘み取ることにもなりませんので、この点が倫理的な問題になることもないでしょう。

このようにES細胞の問題をクリアし、再生医療に向けて大きく前進をさせた点で、今回の研究は非常に意義深いと言えます。


しかし、iPS細胞にも問題があります。
山中教授の手法では、皮膚の細胞に4つの遺伝子を組み込んで細胞を「リセット」します。ところがこの遺伝子のうちの一つ、c-Myc はガン遺伝子です。
また件の遺伝子を導入するのに特定のウィルスを使いますが、こちらもガンとの関連が懸念されています。
このように、現在の手法では安全性に疑問がありますので、たとえばウィルスに頼らないでiPS細胞を作成する方法を開発することが今後の大きな課題だそうです。
また、iPS細胞とES細胞との機能比較も課題と言えるでしょう。



山中教授の成果は、2007年11月19日付の米科学誌「Cell」電子版で発表されています
トムソン教授の成果は、2007年11月22日付の米科学誌「Science」電子版で発表されるようです(未確認)。

参考文献


  
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2007年11月01日

「かぐや」の観測準備が進んでいます

日本の月探査機「かぐや」ですが、アンテナなどの伸展に成功したそうです。
順調に観測準備が進んでいるようですね。

今回展開したのは LMAG[月磁場観測装置]LLRS[月レーダサウンダー]UPI[プラズマ観測装置] の三つです。
中でも LMAG は 12m のマストの先についていますが、これ、打ち上げ時には 60cm にまで縮めてあったとか。
よくぞここまで小さく畳んだものです。
LRS に至っては 15m のアンテナで構成されていると言うから驚きです。


さて LRS のアンテナはともかくとして、 LMAG はなぜ「かぐや」本体から 12m も離す必要があるのでしょうか。
それはその名が示すとおり、磁場を観測するための装置だからです。

電流と磁場は兄弟みたいなものでして、電流があるところには必ず磁場が発生します。
「かぐや」は当然、電気で動いていますので、本体の側は微弱な磁場が渦巻いているわけです。
てことは「かぐや」本体の側で磁場の観測をしようとしてもノイズまみれのデータになってしまい、精密な観測をすることはできません。
そこで 12m ものマストの先に LMAG を取り付け、「かぐや」本体が発する磁場の影響を減らそうとしているわけです。
これにより、地球磁場の 10万分の一、ピップエレキバンの 1億分の一の微弱な磁場を観測することができます。


では、LMAG が観測した月の磁場のデータから何がわかるのでしょうか。
方位磁石が北と南を示すとおり、地球は巨大な磁石のようなものです。つまり、地球上のどこにでも強力な磁場があります。
そしてこれは、地球の内部が活発に活動していることを示しています。

ところが月では、アポロ計画によって全体を覆うような磁場がないことがわかりました。
このことから月の内部は冷えて固まりきっていると考えられます。
しかしその後の研究で、30億から40億年前の月には磁場があったらしいことがわかりました。
「かぐや」の LMAG はこの磁場の痕跡を捉えることができますので、「月がどうやってできたのか」「若い頃の月はどんな状態だったのか」という問題にせまることができるかもしれません。

参考文献

  
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2007年09月10日

界面活性剤って何?

界面活性剤ってのは、ぶっちゃけ洗剤の仲間です。
化学的にはもうちょっと詳しい定義があるんですが、界面活性剤とは「水と油を混ざりやすくするもの」と思っていただいていいでしょう。

では、界面活性剤は何に使うか。
先述の通り、洗剤としての用途が圧倒的に多いですね。
食器洗いに使う台所用洗剤、洗濯に使う合成洗剤、お風呂で使うシャンプーやボディソープ。いずれも界面活性剤が主成分です。

界面活性剤の混ざった洗剤なんかなくても、石けんを使えばいいじゃないか!
いえいえ、冒頭の「水と油を混ざりやすくするもの」という定義を思い出してください。
はい、石けんも立派に界面活性剤の一種なんです。
ちなみに、化学的には「アニオン界面活性剤」に分類されます。
# 一般的な石けんの場合ね


一部には

界面活性剤 = 有害物質 → 使ってはならない

とする向きもあるようですが、上述のとおり洗剤だって界面活性剤なんです。
健康で清潔な生活を送ろうと思ったら、界面活性剤なしにはあり得ません。


さて洗剤としての用途が圧倒的に多い界面活性剤ですが、他にも様々なところで私たちの生活を支えています。
たとえば、女性の皆さんがお肌のお手入れに使っている乳液。
乳液ってのはオリーブオイルなどの油分を水と混ぜて作るんですが、水と油はどんなに激しく混ぜたってドレッシングのごとく分離してしまいます。
これを分離しないようにしているのが界面活性剤です。

おもしろいところでは、冷暖房用の循環水に界面活性剤を混ぜて省エネなんて技術もあります。
国内だけでもすでに数十件の稼働実績がありますが、札幌市庁舎での実証実験は新聞などのメディアでも報道されました。
この件については私も『お手軽省エネ技術の実証実験が行われました』というタイトルでこのブログに書いたことがありますので、よろしければこちらもご覧ください。

他にも鏡の曇り止めにも界面活性剤が使われていますし、牛乳が白いのも界面活性剤によって脂肪分が水に分散しているからです。
また私たちの体を形作っている細胞も、界面活性剤による「細胞膜」でおおわれています。


では、界面活性剤は安全なのか。
界面活性剤には膨大な種類がありまして、「界面活性剤」でひとくくりにして安全性がどうのとは言えません。
「日本人」というくくりで、皆様の趣味や性格などを細かく当てることができないのと同じことですね。
特に毒性については、物質名まであきらかにしなければ何も言うことはできません。
従って答えは「モノと使い方による」です。

たとえば石けんですが、ご存知のとおり皮膚の脂を溶かします。
てことは使いすぎれば肌荒れの元になりますし、目に入ればかなりの激痛を伴います。
これ、無条件に、なんぼ使っても「安全」と呼べるでしょうか?
適切に使うから有用なのであって、使い方を誤れば石けんとて有害物質です。

また、環境問題では真っ先にやり玉に挙げられる洗濯用の合成洗剤。
実はこれ、環境への負荷は石けんよりも低かったりします。
洗濯専用に開発された界面活性剤と、酵素をはじめとする添加剤により、その必要量は石けんに比べて圧倒的に少量ですみます。
さらに近年のものは微生物によって分解されやすいように改良されていますから、合成洗剤を正しく使った方が環境に優しいんです。

ちなみに石けんで洗濯をすると一部が石けんカスになってしまうため、それをカバーするだけの量が必要です。
また石けんカスは黄ばみの元になることを考えると、普通の石けんで洗濯をすることはあまり得策ではないといえるでしょう。


あらゆる物質は使う量が多すぎれば毒になります。
世の中に、いくら使っても絶対安全なんてモノは存在しません。
極端な例ですが、水や酸素にも致死量があるという事実を、皆様はご存知でしょうか?

また逆に、少しでも危険だから使わないという考え方も危険です。
適切に使えば何の問題もないにもかかわらず、わずかなリスクを怖がって使わないようではまともな生活を送れません。
上述の石けんがいい例ですね。

必要なときに、適切なものを、適正な量だけ使うのが、賢い消費者の姿ではないかと私は考えます。


参考文献

  
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2007年09月01日

軟水と硬水

しばらくほったらかしにしてましたが、三重-1グランプリのサポート企画その二です。
水に関するビジネスアイデアを考えていたチームから、軟水とか硬水っていったい何? という質問を受けました。
硬い水とか柔らかい水と言われても、何のことだかよくわかりませんよね。


水の硬度(単位:mg/L)は、水に溶けているマグネシウムとカルシウムの量で決まります。
この量が多い水を硬水、少ない水を軟水と呼びます。
硬度の計算式は割愛しますが、WHO(世界保健機構)の基準によれば、60未満を「軟水」、60以上120未満を「中程度の軟水」、120以上180未満を「硬水」、180以上を「非常な硬水」として区分されています。
ちなみに日本の水道水の硬度は法令で300mg/L以下と定められていますが、味や使いやすさの観点から、10~100mg/L 程度を目標値として設定しています。
従って、ほぼ軟水であるといえます。


さて、水の硬度は生活にどのような影響を及ぼすでしょうか。
実際のところ、硬水は生活用水としてはあまり使いやすいものではありません。

まず飲料水として使用した場合ですが、おなかがゆるくなるということは聞いたことがあるかと思います。
硬水には多くの場合、硫酸マグネシウムが含まれていますが、これは下剤の一種です。

また、硬水ではセッケンの消費量が増えることも有名です。
これはセッケンが水中のマグネシウムやカルシウムと結びついてセッケンかすを生成してしまうためです。
しかし近年では中性洗剤や合成洗剤の開発により、上記の問題はクリアされています。

そのほか硬水は軟水と比べて、水垢を作りやすいことが知られています。
水垢は配管の詰まりの原因になりますので、場合によっては軟水化しなければなりません。
また染色むらの原因になるなど、工業的にもあまり使いやすいものではありません。


しかしアクが出やすくなるため、シチューなどの煮込み料理には軟水よりも硬水の方が向いているといわれています。
一般に洋食には硬水が、日本食には軟水の方が向いているようですが、要は使い方ではないでしょうか。
  
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2007年07月31日

暦の歴史

7月15日に開催されたビジネスアイデアコンテスト「三重-1グランプリ」にアドバイザーとして参加してきました。
んで、そこで聞かれた件についてフォローしようというのが今回のネタです。
他にも何件かあるので、順次アップしていこうかと思います。


さて。
現在、世界共通の暦として採用されている「グレゴリオ暦」ですが、その成立などについて聞かれましたのでまとめ直してみたいと思います。

グレゴリオ暦ってのは太陽暦の一種でして、太陽の動きを基準にした暦です。
つまり、天球上で太陽がまったく同じ位置に戻ってくるまでにかかる時間を一年と定義するわけです。

ところで「一日」という単位は地球の自転を基準としていますから、太陽の動き、つまり地球の公転周期とはあんまり関係がありません。
従って、「太陽が天球上のまったく同じ位置に戻ってくるまでにかかる時間」つまり「一太陽年」は「一日」という単位で割り切ることができません。
んじゃ端数はどれくらいかといいますと、0.25日程度であることがわかっています。
ということは4年に一度のペースで「一年」に一日加えてやれば、「一太陽年」との誤差を修正することができるわけです。これが閏年の根拠ですね。

この 一太陽年が 約365.25日であるという事実は、紀元前にはすでに知られていたようです。
事実、紀元前 45 年にユリウス・カエサルが公布したユリウス歴には、すでに閏年が組み込まれていました。
古代ローマには非常に高い天体観測技術があったことがわかりますね。


さて正確な観測によると、一太陽年は約365.2422日です。
ユリウス暦の発効から1600年以上経った16世紀には、カレンダーと太陽の運行の間にはすでに12日ほどのズレが発生していました。
そこで当時を代表する科学者によって新しい暦が作成され、時の教皇グレゴリウス13世によって1582年に発布されました。これがグレゴリオ暦です。

ユリウス暦では閏年を4年に一度としていましたが、グレゴリオ暦では「西暦の年数が100で割りきれる年は閏年ではない。ただし、400で割り切れる年は閏年とする」というルールが加えられました。
これによって一年は平均で365.2425日となりますので、太陽の運行とカレンダーとが十分に高い精度で一致するようになりました。


さらに時が流れて現代。
観測精度は16世紀とは比較にならず、一太陽年を0.1秒を切る精度で決定することができます。
すると一太陽年の長さは少しずつ長くなっていることがわかりました。
ここで導入されたのが「閏秒」という制度です。
これも何度かルールが変わりましたが、現在では一年と一太陽年のズレが0.9秒以内に収まるよう、適切なタイミングで閏秒が挿入されています。  
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2007年06月09日

スペースシャトルの打ち上げが成功しました

スペースシャトル「アトランティス(STS-117)」が日本時間の今朝、打ち上げられました。
心配されていた断熱材の落下もなく、文句なしの打ち上げだったようです。

このアトランティス、元々は今年3月に打ち上げられる予定だったものです。しかし、打ち上げ直前になって雹を伴う嵐に見舞われ、外部燃料タンクの先端部分を中心に大小合わせて数千カ所の損傷を受けました。その修理のために打ち上げが延期されたのでした。


今回のミッションは国際宇宙ステーション(ISS)に太陽電池パネルを増設することが目的です。これにより、今年の年末に打ち上げ予定の欧州実験棟や、来年2月以降に3回に分けて打ち上げられる日本の実験棟「きぼう」に電力を供給することができるようになります。

さて、スペースシャトルは 2010 年に引退することが決定しています。空力試験用原型機(エンタープライズ号)の初飛行が 1977 年、初ミッション(コロンビア号)が 1981 年ですから、30年近く前の設計ということになります。また、現在残っている最新の機体(エンデバー号)ですら 1992 製ですから、打ち上げのたびに完全整備をしているとはいえ、宇宙往還という過酷極まりない環境に少なくとも 15 年以上もさらしていることになります。いずれの機体も寿命なのでそろそろ新しいものを、ということですね。

その引退までに、シャトルの打ち上げはあと 12 回予定されています。そして今年 9 月のハッブル宇宙望遠鏡の修理ミッションのような例外はあるものの、残りのほとんど全てが ISS の建設に割り当てられています。シャトルを引退させるのは ISS の建築を完了してから、というわけです。


関連記事


参考文献


  
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2007年06月08日

SELENE の愛称が決まりました

日本の月探査機「SELENE」の愛称が「かぐや」に決まりました。由来はもちろん、竹取物語の「かぐや姫」です。


月はすぐそばにありながら、謎に満ちた天体でもあります。主なものとしては、惑星である地球に比してあまりにも大きすぎる、かつては地場があったはずなのに現在はない、月の表側と裏側とでは地下の構造が違う、などがあげられます。そして何より、その成り立ちは最大の謎と言ってもいいでしょう。「かぐや」は、これらの謎に終止符を打つべく打ち上げられます。

現在、月の成り立ちについては主に四つの説が提唱されています。一つめは分裂説。これは初期の地球がちぎれて月が生まれたというものです。二つめは捕獲説。まったく別のところで生まれた月が地球の引力に捕まったという説です。三つめは双子説。月は地球と同時に生まれたというものです。そして四つめが現在もっとも有力な巨大衝突説。初期の地球に火星ぐらいの大きさの星がぶつかり、その破片が集まって月になったとするものです。

しかし上記の四つの説はいずれも決定打に欠けており、いまだに決着がついていません。「かぐや」最大のミッションは、月の成り立ちについて調べることです。


また月は、将来の宇宙開発を見据えると非常に魅力的な天体でもあります。たとえば極点付近。この地域のクレーターには、太陽の光が当たり続ける「永遠の昼」と、太陽の光が差し込まない「永遠の闇」があるといわれています。「永遠の昼」に太陽電池を設置すれば無尽蔵のエネルギーが得られますし、「永遠の闇」に彗星が衝突したことがあるとすれば大量の水が残っている可能性があります。

電波天文学の視点からも、月は魅力的な立地条件にあります。月の裏側は地球から隠れていますから、ここに電波望遠鏡を設置すれば地球からの人工的な電波に惑わされることなく観測をすることができます。また地球上の電波望遠鏡と連携することで、超超大口径のアンテナを形成することができます。
余談ですが、軌道上と地球上の電波望遠鏡を連携させる手法は、日本の電波天文衛星「はるか」によって確立された技術です。

ほかにも、低重力・高真空というだけで利用価値はなんぼでも出てきます。宇宙基地(ロケットの発射コストが激減する)はもちろんのこと、金属の精錬についても画期的な成果(ルナ・チタニウム!)が期待できるでしょう。


アポロ計画以後では最大の月探査ミッションとなる「かぐや」は今年の8月、種子島宇宙センターから H2A ロケット 13 号機で打ち上げられる予定です。

参考文献


  
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2007年06月07日

ニセ科学フォーラム2007が開催されます

マイナスイオン、ゲルマニウム、デトックス、血液型性格判断、どれもニセ科学!

先の見えない世界の中ではびこる、あやしげな「科学もどき」商品の数々。その裏で言葉巧みなスピリチュアルや癒しに流されるひとびと。科学者のチームが現代の「ニセ科学」のすがたをさまざまな角度から徹底的に解剖して、市民と科学のよいあり方を考えます。

期日

京都:6月30日(土) 13:00~17:00
東京:7月7日(土)13:00~17:30

場所

京都:京都女子大学 J校舎 J525 教室
東京:学習院中・高等科(501・502教室)

講演

  • 小波秀雄: 21世紀はニセ科学の世紀?
  • 菊池誠 :スピリチュアル・ニューエイジ・ニセ科学
  • 天羽優子:「水商売ウォッチング」の現場から
  • 土佐幸子:米国のニセ科学の様子と理科教育の「探究」(東京のみ)
  • 左巻健男:理科教育と科学リテラシーからの提言
  • 全体討論


参加費

無料

申込先

京都:予約の必要なし。ただし 小波秀雄[konami at kyoto-wu dot ac dot jp] まで参加の意志表明があるとよい。
東京:下記必要事項を記入の上、左巻健男[rika88 at rika dot org] まで申し込むこと。

※ いずれのメールアドレスも、"at" を "@" に、"dot" を "." に変換する


申込時の必要事項(東京のみ)

  • 名前
  • 所属(勤務先など)
  • E-mailアドレス(緊急連絡・返信受取用)

※ 申込メールのタイトルは "ニセ科学フォーラム" とすること。
※ 当日は、E-mail返信でお送りする受付番号が必要。
※ 二人以上で申込の場合であっても、別々に送信すること


たとえばマイナスイオン。健康によい、気分がよくなる、殺菌作用がある、など、様々な効果がうたわれています。しかし「マイナスイオンとはなんぞや」と思って調べてみると、雲をつかむような曖昧な存在であることがわかります。

たとえばゲルマニウム。まるで万能薬かのような効能があるらしく、多くの健康食品に配合されています。しかし「ゲルマニウム中毒」という世界的に見ても非常にまれな症例は、そのほとんどすべてが日本で、しかも健康食品の摂取によって起こっているという事実があります。

たとえばデトックス。現在ではずいぶんと広い意味で使われているようですが、元々は足湯で毒素を排出しようというものです。しかし足から有害物質を排出することができるのであれば、なぜ「人工透析」の代わりに使われないのでしょうか?

たとえば血液型性格判断。たしかに、血液型が性格に影響を及ぼす可能性を完全に否定することはできません。しかし数万人規模の調査により、血液型から正確を判断する、あるいはその逆ができるほどの強い相関関係は、明確に否定されています。


今回のフォーラムは、昨年に引き続き2回目の開催です。講師の先生方はどなたもニセ科学問題に精通しており、ご自身の専門の視点から積極的に取り組んでおられます。上記のような世の中にはびこっているニセ科学の現状について、本物の科学者から話を聞くことのできるいい機会ではないでしょうか。


このフォーラムに関する詳細については、下記のリンク先をご覧ください。

Posted by guicheng at 00:37Comments(4)TrackBack(5)ニセ科学

2007年06月03日

お手軽省エネ技術の実証実験が行われました

ちょっと古い記事ですが、おもしろそうだったので。


 産業技術総合研究所(産総研)は28日、札幌市、東京理科大学、周南地域地場産業振興センター(山口県周南市)、藤原環境科学研究所(札幌市西区)と共同で、暖房用水循環ポンプの消費電力を65%削減する新しい省エネルギー技術の実証実験を行ったと発表した。

 実験には地下2階、地上19階の札幌市役所本庁舎を使用。暖房用循環水に界面活性剤を注入することで流動抵抗を減少させ、その分だけポンプの回転数を落とす仕組み。これにより、同本庁舎の場合で、年間63万円の電気代の節約につながる。間接的には32トンの二酸化炭素(CO2)排出量削減にもなるという。
[フジサンケイ ビジネスアイ 2007/5/29]


「界面活性剤」という言葉は聞き慣れないかも知れませんが、これはセッケンの仲間(というか、セッケンは界面活性剤の一種)です。
今回、札幌市庁舎の循環水式暖房システムに界面活性剤を混ぜたところ、水が流れる際の抵抗が減少し、ポンプにかかる負荷を減らすことができたとのことです。その結果、ポンプの消費電力を3分の1に減らせることが実証できました。
今回は暖房システムの実証実験でしたが、今夏には同じ仕組みを使っている冷房システムでも実験をするとのことです。


さて、配管に水を流そうとすると、かなりの抵抗が発生することは想像できるかと思います。しかしこの水に界面活性剤を少量混ぜると、流れの抵抗が激減することがわかっています。この現象を発見者の名を取って「トムズ効果」といいますが、実験室環境では流れの抵抗を実に5分の1程度にまで抑えることができるそうです。

しかし実用にあたっては、界面活性剤なら何でもいいというものではありません。たとえばトムズ効果を持った水は熱の伝わり方が悪くなりますから、冷暖房効率が落ちることが予想されます。また水にセッケンを混ぜるようなものですから、泡の問題も解決しなければなりません。泡は配管の詰まりの原因になりますし、これもやはり冷暖房効率の低下につながるからです。ほかにも水垢やサビ、カビなどが発生しないかなども検証する必要があるでしょう。


実は今回のような省エネ策は日本国内だけでもすでに70程度の稼働実績があるとのことですから、決して目新しいものではありません。しかし今回の実験の目的はその効果を「実証」することですし、公的機関による実証は今後の普及の弾みとなるかもしれません。


関連記事


参考文献等

Posted by guicheng at 19:05Comments(0)TrackBack(2)サイエンス

2007年06月02日

SuperCon2007 が開催されます

スーパーコンピュータを使った、高校生向けのプログラミングアイデアコンテスト "SuperCon2007" が開催されます。今年は阪大に導入された最新のスパコン "SX-8R" を使っての大会です。スーパーコンピュータに触れることのできる機会はそうそうあるものでもありませんので、腕に覚えのある高校生の方は参加してみてはどうでしょうか。


応募資格は、高校生または高専生の三名以下のグループ。ただし高専生は、高校3年生に相当する学年までです。また一人での参加はできませんので、同一高校で二人または三人のチームで参加してください。

参加を希望される方は、まず予選課題を解いて応募します。この締切が6月29日正午です。その後、予選課題の成績優秀な合計20グループ(東:10、西:10)が本戦にコマを進めることができるという仕組みです。


さて今年の予選課題は、支払い時の硬貨の枚数を計算するというものです。課題は全部で三つあり、課題1は日本の硬貨を使ったもの、課題2は任意の額面の硬貨を使ったもの、課題3は課題2に加えてお釣りが発生した場合の計算です。

で、とりあえずやってみました。その結果、課題1は計算量を一定以下に押さえ込むアルゴリズムを思いつきました。おもしろそうだから後で組んでみよう♪ でも今のところ内容は秘密。
ところが課題2、3は、いまだに戦略の目処すら立ってません(泣) うーむ、どうやって攻めよう……

いずれも単純ながら、高速化をしようとするとおもしろそうな課題ですね。


当然ではありますが、締切が過ぎるまで予選課題の内容についてはブログなど公開の場で議論しないでください。SNSも同様です。特にmixiなんざは公称1000万ユーザーを抱えていますので、招待制とは言え、すでに「公開の場」と言っても過言ではありません。  
Posted by guicheng at 15:06Comments(0)TrackBack(0)コンピュータ